2009年06月19日

コランダム(corundum)は、酸化アルミニウム

コランダム(corundum)は、酸化アルミニウム(Al2O3)の結晶からなる鉱物。鋼玉(こうぎょく)とも呼ばれる。赤鉄鉱グループに属する。

純粋な結晶は無色透明であるが、結晶に組みこまれる不純物イオンにより色がつき、ルビー(赤色)、サファイア(青色などの赤色以外のもの)などと呼び分けられる。

古くから、磨かれて宝石として珍重されたが、現在では容易に人造でき、単結晶は、固体レーザー、精密器械の軸受などに使われ、大規模に作られる多結晶の塊は研磨材、耐火物原料などに使われる。

なお、磁鉄鉱、赤鉄鉱、スピネルなどが混ざる粒状の不純なコランダムは、エメリーと呼ばれ、天然の研磨材であった。

結晶格子中のイオン半径は、アルミニウムが68pm、酸素が126pmである。大きい方の酸化物イオンを密に並べると、図2の白球の集まりになり、やや歪んだ六方最密充填構造を形成する。そして、3つのO2-が接する「ヘソ」にAl3+イオン(黒丸)が座りアルミニウムイオンは6配位八面体の酸素に取り囲まれるが、組成がAl2O3なので、「ヘソ」の1/3は規則的に空いている。この層を積み重ねてコランダム結晶の模型を組むことができ、積むときは、黒球が座っていない下層の「ヘソ」に上の層の白球が座るようにする(図2のa)。そうするとアルミニウムの黒球は、下の層の「ヘソ」と上の層の「ヘソ」との間におさまる(図2のb)。
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図2は六方晶的に描いてあるが、この結晶は菱面体晶にも描け、結晶構造は、対称性にまさる後者で記述される。

酸化アルミニウムの結晶はアルミナともいう。アルミナにはいろいろな結晶構造のものがあり、図2の構造のアルミナは、αアルミナである。

酸化クロムの結晶はコランダムと相似で、図2の黒球のAl3+は、Cr3+と入れ替わることができる。微量のCr3+が入れ替わるとコランダムはピンクになり、2%くらい入れ替わると全くのルビー色になる。これが、ルビーである。

Cr3+でなくFe3+などが入ると青色になり、これが、サファイアである。ただし、人造単結晶(後記)では、ルビー色でないコランダムを、無色透明のものも含め、サファイアと総称することがある。

ボーキサイトをアーク炉で融解し精製して作る褐色溶融アルミナ(後記)が、黒褐色不透明なのは、Tiイオン、MgイオンがAlイオンの場所のところどころにあることによる。

性質 [編集]
密度は、3.987g/cm3。
モース硬度は、ダイアモンドに次ぐ9。
修正モース硬度は、ダイアモンド、炭化ケイ素に次ぐ13。
ヌープ硬度は、1,700~2,500kgf/mm2。結晶面により異なる。
条痕は、白。
色は、上記のとおり、無色透明から黒褐色不透明まで、いろいろ。
融点は、2,050℃。
電気伝導は、固体の状態では絶縁体。2,050℃で融けた液体は良導体。

2009年06月01日

アリとシロアリ

からだの大きさや巨大な群れを作る社会性昆虫であることなど、アリとの共通点が多いが、アリとシロアリは全く異なった昆虫である。アリはハチ目(膜翅目)の一員で完全変態をおこなう昆虫であり、幼虫は蛆(うじ)のような形態をしている。一方、シロアリはゴキブリ目(網翅目)に属し、不完全変態昆虫である。シロアリでは幼虫も成虫によく似た外見をしている。

社会の仕組みについて、アリは雌中心で女王と不妊の雌である働きアリ(職アリ)で構成され、雄アリは一時的にしか生じないのに対し、シロアリでは生殖虫(女王・王)、働きアリ(偽職アリ)、兵アリ(兵隊アリ)などの階級それぞれに雌雄が含まれている。

女王アリは大型のものは体長5cmほどで1日に5万個の卵を産むものもある。兵アリは大きな頭と牙状の大あごを持ち、巣に敵が侵入してくるのを防ぐ。働きアリは外見は白い種が多く、巣(アリ塚)の修復や食料集め、子の世話を担当する。アリ塚(蟻塚)の修復には、唾液でこねた小さな土の粒を一粒ずつ運んで貼り付けていく。
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アリの社会では女王と働きアリだけで構成され、種類によっては一部の働きアリが特殊化した大型の兵アリとなるものもあるが、兵アリが分化していないものがむしろ大半である(近年は単純に戦闘に特殊化したわけではないことが明らかになっているため兵アリと呼ばずに大型働きアリ major worker と呼ぶことが普通となっている)。それに対して、シロアリではほぼ全ての種に兵アリがいる。これは、アリは基本的には捕食性の強い肉食の昆虫で、すべての働きアリに高い攻撃力があるのに対して、シロアリは枯死植物を食べる昆虫であり、基本的には攻撃能力は低く、肉食昆虫に狙われる存在だからである。

また、下等なシロアリでは真の働きアリは分化せず、他の階級への分化能力を有する未成熟の幼虫が働きアリとして働いている。つまり、アリ(ハチ)は、親(女王)が自分の子のほとんど全部を不妊の働きアリ(蜂)にすることで真社会性になったのに対して、シロアリは親が子の一部を不妊化することによって真社会性になったと言っていい。

ちなみに、アリはシロアリにとってもっとも恐ろしい天敵の一つでもある。熱帯ではシロアリを主たる獲物としているアリも少なくない。日本ではオオハリアリなどがシロアリを捕食することが知られている。

シロアリはすべてが真社会性である。シロアリは巣から有翅の雌雄の生殖虫が飛び出し、群飛後地上に舞い降りると雌雄がペアになって巣作りを始める。雌雄は女王、王となり、交尾、産卵を繰り返す。女王は卵巣の発達とともに次第に腹がふくらみ、種類によっては元の大きさの数倍に達する。生まれた子供は親と同じ姿で、ある程度成長すれば働き蟻として、王、女王を助け、巣を作るなどの作業を行う。子供は雌雄両方があり、それらは成長してゆくにつれ、一部のものが前兵アリを経て兵アリに分化する。兵アリは繁殖をしない。巣の規模が大きくなってくると、ニンフと呼ばれる階級を経て有翅の生殖虫が現れ、特定の時期に巣外に出て群飛するようになる。なお、女王や王が何らかの理由でいなくなった場合、働き蟻やニンフの一部から副女王や副王が生じる。

生殖虫には眼があるが、働きアリと兵隊アリは眼がない。兵アリには、様々な形のものがあり、種によって独特の形態となる。日本産では、ヤマトシロアリ、イエシロアリは細長い頭の先端に鋭い牙を持っている。八重山諸島に産するタカサゴシロアリは、丸い頭で、牙は小さいが頭の斜め前方に鋭い角を出し、そこから液体を噴射する。沖縄産のダイコクシロアリは、丸っぽい頭で、先端が平らになっており、これを使って巣穴をふさぐという。

シロアリは互いに餌を口移しで与え合ったり、他個体の糞を口にしたりする。これによって、腸内微生物を共有する効果があるほか、フェロモンを集団内に行き渡らせる働きがある。

2009年04月29日

ドン・コサックの軍事組織として成立した

ドン・コサック軍は、16世紀にドン・コサックの軍事組織として成立した。名称は、根拠地を流れる大河ドン川に由来した。当初はモスクワ大公国やロシア帝国に対する反乱を起こすこともしばしばあったが、次第に帝国の体制に組み込まれていった。

ロシア皇帝ピョートル1世によって推し進められた組織の改変に反発し、ドン・コサック軍はウクライナのヘーチマン、イヴァン・マゼーパと結ぶなどしてピョートルに対し敵対行動をとった。ピョートルに敗れた後、ドン・コサック軍の一部は1737年からオスマン帝国へ逃亡を始め、クバーニ地方に居を構えるようになった。その後、一部はルーマニアに組み込まれた。
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一方、ロシア帝国領内に留まったドン・コサック軍はロシア帝国から認められた南ロシアから東ウクライナの一帯、現在のロストフ、ヴォルゴグラード、ルハーンスク、ドネーツク、ヴォローネシュ、カルムイク共和国一帯をテリトリーとしていた。この地域は、帝政時代にはドン軍県と呼ばれ、ドン・コサックは皇帝へ忠誠を誓い軍務に就く代わりにこの地方での一定の自治を認められていた。中央集権の強いロシア帝国では、このように自治権が認められることはきわめてまれであった。そのため、ドン・コサックは半ば特権階級と化した。ドン軍県の首都はノヴォチェルカースクに置かれた。

弾圧行動としてよく知られたのは、ロシア第一革命中にオデッサで起きた戦艦ポチョムキンの反乱で、ドン・コサック軍が市街において民衆の武力弾圧を行い大勢の死傷者が出た。

ロシア帝国のドン・コサック軍はロシア帝国の軍隊として働き、数々の戦争に参加した。露土戦争やクリミア戦争での活躍が知られる。また、祖国戦争でも7万のドン・コサック兵がナポレオン軍と戦った。

第一次世界大戦中の1916年には、ドン・コサック軍は150万の兵力を誇り、帝国内で最も強大な軍事組織のひとつとなった。ロシア革命後、ドン・コサック軍は白軍中最大の勢力となり、ラーヴル・コルニーロフの指揮の下赤軍に大きな損害を与えた。しかし、1918年には祖国を追われることとなった。その後もドン・コサック軍はドン軍(Донская армияドンスカーヤ・アールミヤ)として南ロシア軍内で活動を続け、組織を維持した

その後、白軍の敗北によりドン・コサック軍はトルコへ亡命した。この亡命の道は、旧来ロシア帝国に追われたロシアやウクライナのコサックたちの辿った道であった。ドン・コサック軍は、1962年までトルコに居住し、その後は帰国の許されたロシアやアメリカ合衆国へ移住した者が多かった。

現在は、ロシア連邦国内のかつての居住地に、一部のドン・コサックが従来のような自治権を持って居住している。

2009年04月13日

劉屈リ

劉 屈氂(りゅう くつり、? - 征和3年(紀元前90年))は、前漢の皇族。中山靖王・劉勝の子、武帝の甥。 

経歴 [編集]
涿郡太守となるまでの履歴は不明。征和2年(紀元前91年)、涿郡太守から左丞相(右丞相はふさわしい賢人を任命するために空けられた)に任じられ澎侯に封ぜられた。

その年、戻太子は反乱を起こすと、兵を丞相府にも差し向けた。劉屈氂は単身逃げ延びたが印綬を失った。劉屈氂は皇太子の反乱を公表せずに離宮である甘泉宮にいた武帝に早馬で報告すると、武帝は「丞相には周公旦のような風格は無いな。周公旦は管・蔡を誅したではないか」と言い、長安の城門を閉ざして反乱者を閉じ込めて討つよう命じた。劉屈氂は反乱鎮圧軍を指揮し、5日に渡る反乱軍との交戦で数万人の死者を出し、また皇太子は取り逃がしたものの、反乱鎮圧に成功する。

征和3年(90年)、李広利が武帝から匈奴討伐勅命を受け、五原に出兵する前に、縁戚(劉屈氂の子は弐師将軍・李広利の娘を娶っていた)の劉屈氂と酒宴を酌み交わした。その時に李広利は、妹の産んだ昌邑王・劉髆を皇太子になるよう密談した。

劉屈氂が渭橋まで見送った時に李広利は彼に向かって「早く貴方が昌邑王を皇太子に立てるよう陛下に請願することを願います。もし昌邑王が帝に即位されるならば、貴方は今後何も憂うことなどなくなるでしょう」と言った。

後に内者令(600石の官吏)の郭穰が「丞相夫人は丞相がしばしば皇帝陛下から譴責を受けているため、陛下を呪詛しており、また李広利と共に、昌邑王を帝位に即かせるべく祈祷しています」と告発し、劉屈氂は食料を載せる車で引き回された上に腰斬の刑に処され、妻子も斬首され市場に晒された。

李広利の妻と娘は、李広利の兄・李延年一家と共に投獄され、後に処刑された。その報を聞いた李広利は匈奴に投降した。

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2009年03月29日

ライオン王国シリーズ

ライオンを国王にした、一見南洋の原住民だが、実は非常に物質文明の発達したタムレ族の住む国に、ひょうたん島が流れ着き、住人たちとタムレ族に対立・抗争が起こる。

しゅう長(玉川良一):タムレ族のリーダー。威張っているが、実はさびしがりや。民主化されたタムレの第1回大統領選に敗れ、ブルドキアシリーズまで、島とともに同行するが、望郷の念にかられ、帰国。一時、トラヒゲと義兄弟になった。
コンチキ(4代目三遊亭小圓馬):ライオン王国、国立気象観測所・探知機主任から、タムレ共和国初代大統領になった。
コック長(坂本新兵)
その他 三十人会
キーワ マラガ エンドロ せきがく ゆずりは シリアス パンパ ミント 春紫苑 ヒッピ マスタ ビューロ シーア ネーム たこあし スミス ビリティ ニッパー パンチ メチエ マフラー ガビアル きがん デュープ ナップ キーポイ うぐい ラティーノ テキスト キミと僕 サイトリー バーミュ マティ たいこう トトス フォーク ジンキケロ バランス フラッペ ルネサ シンシティ メリット トーン ファントム ジャングル エレジー タンク タール 光夜宴 プルーフ

ブルドキアシリーズ [編集]
大昔から自分たちを鎖に繋いで奴隷にしてきた人間たちに復讐する、という、文化の進んだ犬たちの住む国ブルドキア。ひょうたん島の人々は命の危険にさらされる。「ひょうたん島」シリーズで唯一殺人(殺犬)が起こるためか、リメイク版では省かれた。

ブル元帥(田中明夫 / 武田国久 / 宮本昭太):血筋もよく、学歴もある、ブルドキアの最高司令官。しかし、どこか抜けていて失敗の連続。
ピッツ長官(山崎唯):平然とガバチョを人喰いライオンに食べさせようとしたりする、血も涙もない犬。ダンディとのゴーストタウンの決闘に敗れ、倒された独裁者。
ダックス刑事(佐山俊二 / 雨森雅司):長屋に住み、男手ひとつで七人の子供を育てながら、ピッツにこきつかわれる刑事。
チワワ教授(三田松五郎):「人間はおとぎ話に出てくるだけの動物か、それとも実際にいるか」をテーマに研究している。ひょうたん島民を実験材料にする。
プードル(小海智子):テレビで「ハロー・プードル」というレギュラーをもつリッチなスター。歌も上手く、店も経営している。ひょうたん島民をもらいうけ、サーカスを作る。
ノラ(和久井節緒):「ブルドキア新聞」の腕利きの記者。ひょうたん島民は人間であるという特ダネをつかむが、公表すると殺されてしまう島民に同情し、島民に協力しようとして、ピッツに撃たれる。
コッカ・スパニオル(声優:久里千春):チワワ教授の秘書。ノラの恋人。
サポ(八奈見乗児):のんびりした図書館員。
ポチ(油谷佐和子):ブルドキアの生き残りの人間。ひょうたん島民とともに、犬と戦おうとする。
老人(三国一郎):ブルドキアの生き残りの人間。あくまで人間であることを隠し通そうとする。
ノミ(石井住子)

海賊シリーズ [編集]
キャプテン・キッドの宝を探しに4人の名うての海賊たちがひょうたん島に上陸する。宝の隠し場所を示す暗号の歌をもとに、博士を中心とするひょうたん島住人たちと海賊が宝の発見を巡って丁々発止の戦い。キッドの宝は、実はキッドの1人息子リトルキッドだった。海賊たちはひょうたん島の住人になる。

郵便屋(斎藤隆):4人の海賊がひょうたん島に上陸する事を知らせる手紙をひょうたん島に持ってきた郵便配達人。ひょうたん島を10年間探し続け、やっと見つけ、手紙を100円札と引き換えに(手紙には切手が貼られていなかったから)ガバチョに渡した。
ガラクータ(黒沢良 / 若山弦蔵):元貴族の海賊。海賊友の会の理事。上品な言葉づかいだが、怒ると怖く、右腕の義手(リメイク版では左腕に)にはマシンガンが仕組まれている。
トーヘンボク(柳沢真一(坂本新兵)) :元馬賊の海賊。海賊友の会の補欠理事。武器は青竜刀。「ラーメンの一つ覚え」で三度の食事はみんなラーメン。
ヤッホー(谷幹一(雨森雅司)):元山賊の海賊。海賊友の会の補欠理事。元山賊のため、海には弱く船酔いをする。
ドタバータ(千葉信男):元人足の海賊。海賊友の会の補欠理事。力は強いが頭は弱く、自分が何を言っているかわからなくなる時もある。
国際警察元長官(前沢迪雄 / 島田邨)
ホウスケ(仲村秀生)
ホウザエモン(安田隆久)
コーラス(海賊4人のふきかえ:ボーカル・ショップ)

魔女リカシリーズ [編集]
ひょうたん島にやってきた魔女リカが、フランスの怪盗クッペパンと共に騒動を巻き起こす。

魔女リカ(松岡圭子)
アルセーヌ・クッペパン(日恵野晃 / 一龍齋貞鳳)

マジョリタンシリーズ [編集]
魔女リカの出身地でもあったグレート・マジョリタンで、3人の恐るべき魔女がひょうたん島住人たちを待ち受ける。国王と王子はそれぞれワニと怪物に姿を変えられていたが、ひょうたん島住人の活躍で魔女たちは滅亡、国王たちは元に戻る。プリンは王子と結婚して当地に残り、レギュラーから外れる。

パトラ(鈴木光枝)
ペラ(黒柳徹子)
ルナ(久里千春)
バック・ミラー(田畑明彦)
ワニ→王子(野本礼三)
怪物(筈見純)
国王(大宮悌二)
南ドコニカシリーズ [編集]
マンボウ(相模武)
トンカチーフ(青島幸男)
ミスター・ゼロ(坊屋三郎)

2009年03月14日

シャンボール城

シャンボール城(Château de Chambord)はフランスロワール=エ=シェール県のシャンボールにある城。ロワール渓谷に点在する城のうち、最大の広さを持つ。フランス王フランソワ1世のために建てられた。

シャンボール城は、古典的なイタリアの構造に伝統的なフランス中世の様式を取り入れた、フレンチ・ルネサンス様式が特異な城である。ロワール渓谷最大の威容を誇るが、元はフランソワ1世の狩猟小屋を始まりとした城であり、彼の主な居城はブロワ城とアンボワーズ城であった。

シャンボール城の設計はドメニコ・ダ・コルトナによるものだったが、1519年から1547年にかけての建設の間にかなりの変更が加えられた。レオナルド・ダ・ヴィンチはフランソワ王の客人であり、アンボワーズ城近くのクロ・リュッセに住居を与えられた。ダ・ヴィンチはシャンボール城の設計に関与していたと考えられている。城の完成が近づくとフランソワ王は、自分の富と権力の巨大な象徴として、宿敵カール5世をシャンボールに招待して見せびらかした。

シャンボール城は中央の本丸と4つの巨大な塔から成る。本丸は大きな塔2基とともに、大きな前壁を形作る。 さらに大きな塔2基の土台が後部にあるが、これらはそれ以上建設を進められることもなく、壁と同じ高さのままである。 城には部屋が440、暖炉が365、階段が74ある。ヴォールト建築の直線の廊下が4本、交差して十字を形作っている。
バース むぐら ティラミス スカーレット テキーラ 吉日 メルルー ももいし 高潔 サーチ花粋 オーラップ フロア ブイヤ マデイラ シュロ コムタン 滝の白糸 西村 ネガ トール いこて ツリフネソ ミドル マインド ビッグ ラット レックス 夾竹桃 キエフ ラクーン ブルガリ チョッパー メンデル バリウ モルガ ピュアコ バグダッド ひおき マイナ トウガラシ なんぽろ ライフボート ルミッ リアダ ステロール ジャスミン 水玉シャツ ジャンボ シプル パスボール

二重らせんの階段建築上の見所の一つに、二重らせんの階段が挙げられる。二つの階段を使えば、相手に出会うことなく3階まで昇り降りができるのである。広々としたすばらしい階段はシャンボール城見学のハイライトとなっており、城の最上部から照らし出されている。階段を設計したのはレオナルド・ダ・ヴィンチだという説もあるが、これは確かではない。

城の特徴としてはまた、128mものファサード、彫刻された800以上もの柱、成功に飾られた屋根が挙げられる。シャンボール城の建設を命じたとき、フランソワ1世はコンスタンティノープルの地平線に現れる屋波をイメージしたのである。

城の周りには、52.5平方㎞(13,000エーカー)の森林公園が広がり、31㎞(20マイル)の壁で囲まれた禁猟区にはアカシカが生息している。

シャンボール城には、敵からの防御を意図した構造物は何もない。壁や塔、堀の一部は華麗に装飾され、当時としても時代錯誤なほどであった。建築の基本には、開き窓、外廊下、屋上の広大なオープンスペースなど、イタリア・ルネサンス様式を取り入れているが、これは寒冷な中央フランスには不適当であった。

フランソワ1世 [編集]
フランソワ1世は統治時代、シャンボールに滞在することはほとんどなかった。実際、王が滞在したのは合わせても7週間、狩猟のための短い訪問だった。城は短期訪問を目的に建設されたので、居住性には優れておらず、長期滞在には向かなかった。大きな部屋、開いた窓や高い天井のため、暖房が行き届かなかったのである。また、城の周りには村や集落がなかったので、狩りの獲物のほかにはすぐに食べ物も手に入らなかった。このため食べ物はすべて大量に、通常2000人分を一度に運び込まねばならなかった。

結果として、城はこの期間、調度品は完全には揃えられていなかった。すべての家具、壁掛け、食器などは狩猟旅行のたびに特別に持ち込まれた。この時代の多くの家具は、このため分解して容易に持ち運びできるように作られていた。

ルイ14世 [編集]
フランソワ1世の死後は80年以上、フランスの各王は城を放り出したままで、荒れ果てるに任せていた。ようやく1639年、ルイ13世が弟オルレアン公ガストンに城を与えると、ガストン公は城の修繕に乗り出し、シャンボール城を荒廃から救い出した。ルイ14世は巨大な本丸を改修し、城に調度品を備え付けた。王は300頭の馬の厩舎を作らせ、狩猟に出かけたり、モリエールなどの名士を毎年数週間滞在させたりできるようにした。にもかかわらず、ルイ14世は1685年には城を放棄した。

ルイ15世 [編集]
1725年から1733年まで、スタニスワフ・レシチニスキ(元ポーランド王でルイ15世の義理の父)がシャンボールに滞在した。1745年には王はモーリス・ド・サックスが戦いで示した勇気を賞して、城を彼に与えた。モーリスはフランス陸軍の元帥で、連隊を城に滞在させた。モーリスは1750年に死亡し、巨大な城は再び長く放置されることとなった。

シャンボール伯 [編集]
1792年、フランス革命政府は調度品の売却を命じた。空っぽのまま放置されていた城をナポレオン・ボナパルトはフランス陸軍の指導者ベルティエに与えた。城はその後、ベルティエ未亡人から買い取られて、幼いボルドー公爵アンリ・ダルトワ(シャンボール伯、1820年 - 1883年)のものとなった。彼の祖父シャルル10世(1824年 - 1830年)は王政復古を試みたが短期間で失敗し、1830年に退位、亡命した。普仏戦争(1870年 - 1871年)の間には、城は野戦病院として使われた。

ブルボン=パルマ家 [編集]
城を利用しようとしたシャンボール伯が1883年に死ぬと、シャンボール城はその姉の血を引くイタリアのパルマ公爵家(ブルボン=パルマ家)のものとなった。最初がパルマ公ロベルト(1907年死去)、ついでその息子エリアスである。修繕の試みは1914年の第一次世界大戦で水泡に帰した。城は1930年、フランス政府の資産となった。しかし城の修繕が始まったのは、第二次世界大戦が1945年に終了して数年のちのことであった。

現在 [編集]
シャンボール城は現在、「フランスの庭」と呼ばれるほどロワール渓谷でも特に有名な城として屈指の観光地となっている。1981年、ユネスコの世界遺産に「シャンボールの城と領地(Chateau and Estate of Chambord)」として登録されていたが、2000年に指定範囲が拡大され、シュリー=シュル=ロワールからシャロンヌまでの約200キロがロワール渓谷(Val de Loire entre Sully-sur-Loire et Chalonnes)に組み込まれた。

2009年02月25日

琴”リャナンシー(らせんのふうきん)[Leannán-Sídhe]

“紅世の徒”。炎の色は深緑。人間に対し中立の立場を取る。力の消耗を減らすためにトーチに寄生し、現在老紳士の姿をしている。消えかけのトーチからのみ“存在の力”を集めており、世界のバランスに極力気を使っているため無害とされ、普通のフレイムヘイズはわざわざ討滅に乗り出さない。ラミーを討滅すると逆に、集められた膨大な量の“存在の力”が制御を失い、世界のバランスを崩す可能性の方が高いとされる。
失われた大切な絵を復活させるために膨大な“存在の力”を集めており、統御できない分の“存在の力”を毛糸玉に編み上げて持ち歩いている。偶然から悠二と出会い、シャナとの関係に悩む彼に様々な助言を与えた。性格は非常に冷静沈着で、討滅するために現れたマージョリーに対しても大して動揺せず、シャナにマージョリーを討つ機会を与えるために自ら囮になったりした。
“屍拾い”というのは、この世にのみ存在する「トーチを拾い集める者」を意味するこちら側での通り名であり実は真名では無い。ラミーというのも偽名のようなもの。その正体は、『封絶』をはじめとする数多くの自在法を編み出した、“紅世”最高の天才自在師“螺旋の風琴(らせんのふうきん)”リャナンシー。少女の姿をした、存在そのものはとても弱く小さい“徒”だが、異常に高効率な自在法を、望むままに即座に構成することが可能。その力を狙われ、ある“紅世の王”に捕らえられてその力を支配する鳥籠に入れられ、宝具『小夜啼鳥(ナハティガル)』にされていた時代もある。
年が明けてから[仮装舞踏会]に所属する“徒”デカラビアより動員令を受け、『星黎殿』で悠二・シャナ・アラストールと再会した後、『大命』遂行の協力者としてベルペオルに『大命詩篇』の解明を任される。その数日後、『星黎殿』の機密区画である岩塊部のとある部屋にて、自身の存在の断片が旧友であるヴィルヘルミナと再会し、部屋の先へは進まないように説得しながら、僅かな友誼で司令室『祀竃閣』へと通じる通路へと密かに誘導した。リャナンシーにとっては絵を復元するための“存在の力”を平穏に集めることだけが目的で、世界の行く末も[仮装舞踏会]とフレイムヘイズ陣営の戦争のどちらの勝敗にも興味がない。[仮装舞踏会]への協力も、世界最大規模の組織に逆らって睨まれるよりも、非常時に協力することで普段の行動を見逃してもらえる方が目的のために都合がいいからである。
ちなみに老紳士の姿をした彼女は番外編で坂井悠二から師匠と呼ばれている。
死骸を掘り出して喰らうラミーという同名の悪魔が存在する。欧州の伝承に芸術家に才を与える代償に夭折させるというリャナンシーという同名の妖精が存在する。
“愛染自”ソラト(あいぜんじ)[Sorath]
声:アニメ 白石涼子
“紅世の徒”。炎の色は山吹色。シャナに匹敵する一流の剣の腕に似合わぬ幼い言動が特徴の金髪碧眼の少年。片手持ちの大剣型宝具『吸血鬼(ブルートザオガー)』の使い手。妹よりも目先の欲を優先した、純粋ゆえに冷酷な性格。
戦闘時は鎧を一瞬にして装着する。自在法は不得手で、初歩的な自在法である封絶や達意の言もまともに使えない。特殊能力として、欲するものを、見なくとも在処を感じることができる自身の存在の本質『欲望の嗅覚』を持ち、『秘匿の聖室(クリュプタ)』に隠蔽された『星黎殿』さえ感じ取ることが出来る。『贄殿遮那』を狙って御崎市に来訪しシャナを襲撃し、戦いの末に妹に続いてシャナに討滅される。
ちなみに『吸血鬼』は、その後マージョリーが持ち帰り、マージョリーが現実を知らせる為佐藤と田中に与え、シャナに譲られた後、最終的に悠二の手に渡った。
太陽を司る同名の悪魔が存在する。
“愛染他”ティリエル(あいぜんた)[Tiriel]
声:アニメ 田村ゆかり
“紅世の徒”。炎の色は兄のソラトと同じ山吹色。ソラトと瓜二つの顔をしたソラトの妹。最愛の兄・ソラトに見せる甘い顔と、それ以外の時に見せる残忍な顔を持つ巧緻な自在師。『揺りかごの園(クレイドル・ガーデン)』という自在法を使い、ソラトを守り欲望を叶えさせるためにサポートに回る。
『揺りかごの園』は封絶と似た力を持つが、内部の気配を外部に洩らさない。そのためいかなる“徒”でもフレイムヘイズに気配を気付かれないでいる事が可能である。戦闘時には宝具『オルゴール』の力で、自在式を人間に打ち込んで大量に作り出していた高度かつ複数の機能を秘めた“燐子”ピニオンを制御し、街一つを覆うほどの巨大な規模に『揺りかごの園』を拡大させる。その際は他者を逃がさない隔離空間としても機能し、さらにピニオンが周りの“存在の力”を奪い兄妹に“存在の力”を供給し続けるため、力をほぼ好き放題に振るえる。
他者(彼女の場合は兄)に尽くし、そのためには自分の命さえも厭わない彼女の存在の本質は『溺愛の抱擁』とも呼ばれ、自在法『揺りかごの園』の根源的な精神になっている。
なお人間に自在式を打ち込んで多機能な“燐子”ピニオンを作り出すという行為は、『他者のために全てを捧げる』というティリエルの本質を他者に移殖するという行為であり、すなわちピニオンはティリエルの分離体である。
この2人の互いにすがるような愛情表現にシャナは反感を覚えるものの、同時に愛するもののためならば自らの命を賭すことも辞さないその姿に大きな感銘を受ける。
兄であるソラトが討滅される数分前に、自身の“存在の力”を使い果たして消滅した。
水星を司る同名の天使が存在する。
“笑謔の聘”ロフォカレ(しょうぎゃくのへい)[Rofocale]
“紅世の徒”。炎の色は不明。大きな三角帽に襟を立てた燕尾服で顔を隠した男で、古風なリュートを抱える自称「楽師」。索敵能力(本人曰く感受性)に優れる。[仮装舞踏会]の協力者で、『星黎殿』に向かう途中、シュドナイ率いる軍の索敵を行っていた。現在は『星黎殿』に居付いており、なぜか“祭礼の蛇”とヘカテー、ベルペオルらの散策に同席することを許されている(というより空気のように扱われている)特殊な存在。『大命』第二段階でも、“祭礼の蛇”坂井悠二らと共に『久遠の陥穽』へも同行するが、やはりなぜかそのことも空気のように扱われ、触れられていない。何かの一党に属している模様。
地獄の宰相にルキフグ・ロフォカルという同名の悪魔がいる。
“纏玩”ウコバク(てんがん)[Ukobach]
“紅世の徒”。炎の色は爛れた赤銅色。シャナが悠二に出会う前に討滅した(0巻収録の短編参照)。己の本来の醜い姿を極端に嫌い、理想的な美しい人間型の姿を作る為に人攫いや写真撮影を行っていた。泡を放ち相手を捕獲する宝具『アタランテ』を持つ。他の“徒”と比較しても格段に弱い力しか持たない。ウコバクが作った“燐子”も、トレーラーの運転と写真撮影の手伝いといった雑用しかこなせず、戦闘の手助けもできない稚拙なものであった。
ウコバクという同名の下級の悪魔が存在する。
“穿徹の洞”アナベルグ(せんてつのほら)[Annaberg]
声:アニメ 真殿光昭
“紅世の徒”。炎の色は鉛色。トレンチコートとソフト帽を身に纏い、火掻き棒のような手と丸型メーターの顔を持つ。
人間が作り出す文明や優れた物に心酔しているが、曰く「文明の加速」のため、それらの破壊を目的に活動している。これは、「壊された優れた物を糧に、より優れた新たな物を作る」という人間の活動を、自ら優れた物を破壊する事で促進させるという事。袖口などから噴出する蒸気で気配や“存在の力”をぼやかす事が出来るが、敵味方問わずの気配の混淆の為にフレイムヘイズの奇襲に“徒”が気付きにくくもなる。また、切り札として、発射した炎弾の任意爆破もできる。それなりにフレイムヘイズとの交戦経験があり、幾人か倒してもいる模様。
1930年代の[革正団]との戦いでフレイムヘイズ達がニューヨークから離れた隙を狙い、“千変”シュドナイを護衛として雇ってエンパイア・ステート・ビルを破壊しようと目論むが、マージョリーに阻止され、最後はユーリイに討滅される。
第二期アニメにも登場し、アニメでは顔(にあたる圧力計)の表面に『ANNA BERG』というロゴを確認できる。
ドイツで鉱山を守るとされる同名の悪魔アナベルグが存在する。
海魔(仮)[Kraken]
海魔(クラーケン)は海洋上で人を襲う“徒”の総称であり、ここでは、かつてユーリイ・フヴォイカを襲った個体について述べている。
通名、真名ともに不明。炎の色は腐った藻のような暗い緑色。巨大な蛸のような姿。アメリカに向かう移民船を襲撃したが、ウァラクと契約したユーリイによって一撃で討滅された。
第二期アニメではユーリイの回想の中で姿だけ登場した。
北欧の伝承にクラーケンという同名の海の怪物が登場する。
“駆掠の礫”カシャ(くりゃくのれき)[Kasha]
声:アニメ 松原大典
“紅世の徒”。炎の色はアイボリー。外伝『ゾートロープ』に登場。薄手のジャケットにスラックス、首には洒落たストリング・タイという姿の青年。
数十もの指輪からなる宝具『コルデー』を操って炎弾を撃ちだしたり爆破したりといった攻撃スタイルをとる。踝に炎の車輪を発生させ、移動に使う。ゾフィー・サバリッシュの下で師事していたシャナ(当時は炎髪灼眼の少女)と戦い、あっけなく討滅された。
第二期アニメでは『ゾートロープ』の話は無かったことになっており、「売り出し中」ということで名を売るために御崎市に住むシャナに戦いを挑み、近衛史菜が人間かどうかを判断するために利用された挙句、やはりあっけなく討滅された。
日本に火車という同名の妖怪が存在する。
“羿鱗”ニティカ(げいりん)[Nitika]
“紅世の徒”。炎の色は鼠色。外伝『ゾートロープ』に登場。巨体は翼竜とも見え、体中に鱗のように金貨を貼り付けている。
外見から、金貨を集めることが趣味と推測される。古美術商店の金庫を漁っていたところをシャナ(当時は炎髪灼眼の少女)に襲撃され、逃亡。自身を中心とした移動式の封絶を構成し、低空飛行で破壊した街並みを未修復の状態で封絶外に放り出すことでシャナの動揺を誘ったが、最終的にゾフィー・サバリッシュに討滅された。
真名が連載時(鯨鱗)と文庫版及びDVD初回特典付属の冊子(羿鱗)で異なっている。
ヌクテメロンの宝石を司るニティカという同名の人物が存在する。
“戯睡郷”メア(ぎすいきょう)[Mare]
声:ゲーム・アニメ 小林沙苗
“紅世の徒”。炎の色は朱鷺色。ゴスロリ風の衣装と日傘という上品ないでたちをしている“徒”で、『零時迷子』の“ミステス”である悠二に執着していた。
その実体は“ミステス”に寄生する存在そのものは非常に小さい“徒”。少女の姿も寄生している“ミステス”の姿であり、本来の姿はピエロの様な道化の姿。寄生された“ミステス”の頭部には、太い角が生えてくる。悠二に寄生する事で誰にも無視されない存在になろうとしていた。夢を操り“ミステス”の『戒禁』を破る自在法『ゲマインデ』と、寄生している“ミステス”が蔵する、無数の鈴を飛ばし攻撃する宝具『パパゲーナ』を操る。
『ゲマインデ』は“ミステス”に掛けられた『戒禁』を侵食し、対象者の記憶から抽出した情報を元に『敵』として組み換え、それを夢の世界に取り込んだ者に破壊させることで“ミステス”を守る『戒禁』を破壊させる、メア曰く「共に見る滅びの夢」である特殊な自在法。通常は戦闘用宝具を宿した“ミステス”に使われるが、相手が戦闘用宝具を宿していないのに『戒禁』に守られているような例外の場合は、フレイムヘイズも夢に取り込み『敵』を倒させる。ちっぽけな存在であるメアが『戒禁』を破るための唯一の方法であり、メアの生命線でもある。対象者に夢であることに気づかれると夢の主導権を奪われてしまい術も解けてしまうため、夢の媒介には複数の人間を使う。これは夢の世界が記憶から作り出された世界であるため、一人の記憶では簡単に生まれてしまう「現実との齟齬」を出来る限り少なくする役目もある。
当初は作者監修によるゲーム版オリジナルとして登場した“徒”だが、ゲーム版もDSに移植されるにあたって作者の加筆修正が加わり公式外伝の位置づけとなったからか、原作にも名称のみ登場。“壊刃”サブラクと知り合いであり、かつてサブラクと一緒に旅をしており、その代償として粗末な短剣を渡していた。己の弱さゆえに、強大な力を持つサブラクや“紅世”の『神』を羨みながら恨み、サブラクにも気後れせず突っ掛かっていた模様。サブラクから『炎髪灼眼の討ち手』と『零時迷子』のミステスに関する情報を与えられたことでシャナ達に挑もうと画策し、その後に日本で待ち合わせる約束をしていたが、その待ち合わせ場所にメアが現れることはなかった。
第二期アニメでは登場する時期や『ゲマインデ』の能力の概要が異なり、また『零時迷子』に掛けられた『戒禁』の存在も知らなかった。
名前に似た単語に、夢魔を意味するナイトメアという語がある。

[仮装舞踏会(バル・マスケ)]
盟主と三柱の強大なる“紅世の王”である『三柱臣(トリニティ)』を中心とした、世界最大規模の“紅世の徒”の組織。他の大集団とは頭一つ二つ抜きん出た桁違いの規模の兵力を備え、一騎当千の実力を持った錚々たる顔ぶれの将帥らが数多く在籍している。数千年前より存在する組織で、普段は情報交換と支援を本分として、他の組織と情勢分析のための会合を行ったり、構成員ではない“徒”の保護、フレイムヘイズを避けるための秘匿交通路の確保や、この世に跋扈する“徒”にこの世で暮らすための訓令を与えたり、彼らに仇なすフレイムヘイズやその外界宿(アウトロー)の殲滅を行うなど、この世の“徒”に対する互助共生を行っている。

『大命』と呼ばれる究極目標を掲げており、その成就に向けた活動も行っているが、『大命』の第一段階が為されるまでは『大命』は隠匿されていたたため、詳しく知っていたのは『三柱臣』やその側近、一部の布告官だけで、存在を知っている者ですら歴戦の捜索猟兵や巡回士に僅かしかおらず、『大命』という言葉自体を知らない者も多かった。

『大命』には三つの段階があり、その第一段階は、『久遠の陥穽』に放逐された盟主の意思を受信し思い通りに動く代用体を精製すること、第二段階は『久遠の陥穽』へ通じる『神門』を開き、そこに放逐された盟主の本体を取り戻すことであり、最終段階の詳細は不明だが、その目的は世界の変革である。この世で盟主の力を振るう代行体を構築する為に盟主が編み上げた『大命詩篇』と呼ばれる自在式が中核となり、数千年という年月をかけて準備してきた大がかりな計画である。“紅世の徒”のポジションを根本的に変えるものであるらしい。

『三柱臣』は盟主によって生み出された眷属であり、それぞれの意志や事情・目的によって組織に属する他の“徒”達とは違い、成り立ちから盟主に属することを宿命付けられ、古代から付き従っている特異な存在である。彼らは強烈なカリスマを持ち、通常束ねることが困難な“徒”をこれ程までに束ねているのは、『三柱臣』が重ねてきた長年の実績と、彼らと対面した際に抱かされる感情によるものである。

役職として、上記の『三柱臣』に加えて、現在判明してる限りでは、戦闘を担当する巡回士(ヴァンデラー)、フレイムヘイズの捜索・追討や組織のための情報収集を担当する捜索猟兵(イエーガー)、組織の中枢と各地の捜索猟兵や巡回士らとの連絡を主任務とする布告官(ヘロルト)などが存在する。通常、巡回士と捜索猟兵はペアを組んで任務を遂行する事が多い。

盟主を失った数千年前の一戦以降「主なしの組織」となり、一度として自ら武力闘争と呼ばれる程の戦いを仕掛けることはなかったが、『零時迷子』の発見以降は積極的かつ秘密裏に動き出し、『大命』の妨げになる世界各地の重要な外界宿を襲撃し、壊滅させ続けた。盟主が仮の帰還を果たした後、上海外界宿総本部での一大会戦にて東アジアのほぼ全てのフレイムヘイズごとこれを殲滅、事実上の宣戦布告をし、開戦状態となっている。

[仮装舞踏会]の“王”
“祭礼の蛇”(さいれいのへび)
[仮装舞踏会]盟主。“紅世の王”にして“紅世”の世界法則を体現する超常的存在である『神』の一柱、“紅世”の『創造神』。炎の色は黒。この炎は通常とは違い、闇と区別がつかないような「輝かない炎」であり、「全てを染め上げ塗り潰す」とも形容される。その権能は「造化」と「確定」。踏み出し見出す力を司り、新たなものや流れを作り出す、始まりの神。その権能ゆえに新たな発見に溢れたこの世に興味を持ち、数千年前に『三柱臣』と共にこの世に現れ、良し悪しに関係なく求められるままにこの世の“徒”達に多くのものを齎したが、この世の在り様にまで手を出したことでフレイムヘイズ達に攻撃され、敗れる。
『天裂き地呑む』化け物とまで称される伝説の存在。マージョリーやマルコシアスの伝え聞いた『神殺し』の御伽話によると、かつて「支配」というものに興味を覚え、『大縛鎖』という都とそれを監視する宝具『玻璃壇』を作り、作った途端にフレイムヘイズ達に袋叩きにされ「一発昇天」した、とのことだった。実際には『大縛鎖』にて世界の変革を行おうとした所を、阻みにきた古のフレイムヘイズ達との壮絶な死闘の末に、究極の不帰の秘法『久遠の陥穽』によってあらゆる法則から外れた帰還不可能な世界の狭間に追いやられたことで辛うじて食い止められ、討滅されたと認識されていたのであった。しかし実際は討滅されたわけではなく、“祭礼の蛇”の神体は今もなお『久遠の陥穽』に存在している。
なお秘法『久遠の陥穽』が発動した際、逃れられないと悟った“祭礼の蛇”は『久遠の陥穽』を創造神の力で構造変容させて、共に巻き込まれた最古のフレイムヘイズたちの『久遠の陥穽』を作動させ続ける“存在の力”を、ほんの微か自分にも流れ込むよう改変させた。その結果得た減じない“存在の力”を“祭礼の蛇”は、代行体を構築するための自在式『大命詩篇』と、両界の狭間に作り上げた創造神の本体へと至る道である『詣道』の創造に当て、両界の狭間で帰還の時を待ち続けていた。
かつての性格は不明だが、フリアグネ曰く「すごくすごく偉い……でも、とてもとても変で、とてもとても甘い……ああなっても仕様がなかった……」との事。
以前の通名は現時点では不明である。
“祭礼の蛇”坂井悠二(さいれいのへび・さかいゆうじ)
[仮装舞踏会]盟主。『久遠の陥穽』に放逐された“祭礼の蛇”が、この世での代行体として『零時迷子』の“ミステス”坂井悠二と精神を同調させた、“祭礼の蛇”であると同時に坂井悠二でもある存在。炎の色は“祭礼の蛇”と同じく黒であり、その炎が映す影の色は銀。
外見は、緋色の凱甲と衣を纏い、頭の後ろから長髪のように漆黒の竜尾が伸びている。声は悠二の物と盟主の物が混在した状態となっているが、これは予想外の現象であり、その原因は誰にもわかっていない。なお、彼の凱甲や竜尾などは彼の意思で自在に出したり消したりできるため、元の姿となんら変わりのない「坂井悠二」の姿を取ることもできる。
物語開始以前、サブラクにより『零時迷子』へと打ち込まれた自在式『大命詩篇』によって、『零時迷子』は代行体の動力源『暴君I』へと変化し、感情と、それに伴う行動を採集する『暴君II』の採集した無数の人格鏡像を受信し続けていた。本来ならこれらを繋ぎ合わせた『暴君』に“祭礼の蛇”の意識を宿すはずだったが、人格鏡像の断片越しに悠二と意識を共有した“祭礼の蛇”は悠二に興味を抱き、その結果、悠二をモノとしてではなく自身と共に「大命の王道」を歩む唯一の人間として認め、悠二と精神を同調させる形態へと変更させ、悠二自身も“祭礼の蛇”と共に歩むことを選び、同調した。なお、現在“祭礼の蛇”は『仮の帰還』とされている。
“祭礼の蛇”が数千年前に人間に呼ばれていた通名を捨て、坂井悠二の名を自らの通名としている。悠二と“祭礼の蛇”の記憶、感情など全てが交りあっており、悠二の「人間の代替物」としての存在こそ消えているものの、彼の意識は今もなお存在し、洗脳などはされておらず、操られてもいない。悠二自身の意思によって“祭礼の蛇”と同調し、“世界を変える”という共通した目的に向かって行動している。“祭礼の蛇”として振る舞うと同時に悠二としても振る舞い、悠二と“祭礼の蛇”のどちらの意思を主として行動しているのか、『三柱臣』やシャナ達外部からは判別できておらず、それ故に困惑されてもいる。
代行体であるため当然“祭礼の蛇”の本体は『久遠の陥穽』に存在し、それを取り戻すことも目的の一つとしているが、“祭礼の蛇”としては本体が帰還した所で悠二を「簡単に脱ぎ捨てるにはいかにも惜しい逸材」であると評し、悠二としても「シャナと共に歩んでいくことが望みであり、自身を犠牲に世界を変えるなんて気はない」と語っている。
帰還した当初、初めて盟主を見た[仮装舞踏会]の構成員らからは、突然帰還して盟主となったことや、“ミステス”が素体であること、ヘカテーとベルペオルへの扱いなどから凄まじい反感を買っていたが、その後の謁見の式典で[仮装舞踏会]の盟主たる者としての姿と実力と在り様を見せつけ、全構成員からの絶大な畏怖と敬服を得て、盟主として認められる。
現在はあくまで代行体であるとはいえ、「超重の豪雨」「灼熱の陽光」「恐怖の雪崩」「聳える孤嶽の前に立たされているが如き」とまで評される程に尋常ではない巨大な気配を持ち、“紅世の王”リベザルの全身全霊の一撃を片手のみで毛ほども動かず受け止める程の途方もない力を有する。頭の竜尾は伸縮自在で思いのままに操ることができ、凄まじい防御力を持つと共に、叩きつけるなどして攻撃や加速・軌道修正にも利用できる。それに加え、以前の悠二が所持していた三つの宝具、『零時迷子』、『吸血鬼(ブルートザオガー)』、『アズュール』も当然所持しており、自在法を使用せずとも強大な戦闘力を誇る。補助武装として自身の銀の影から“銀”を無数に発生させることもでき、“銀”を潰した破片で巨大な球状の牢獄を作り出して閉じ込め、さらに内部の者を数百を遥かに超える無数の“銀”に攻撃させることも可能。そして誰もが予期せぬ結果として、原因は不明ながら異常なまでに鋭敏な探知能力も備えていた。また、躊躇なく戦友であり恩師でもあるマージョリーを精神的に追い詰めるといった冷酷な面も持つ。
“祭礼の蛇”を阻み討滅することが出来るのは、彼と同格の存在である天罰神“天壌の劫火”アラストールのみであるとされている。“祭礼の蛇”本体が帰還すれば、[仮装舞踏会]の勝利は確定するとされている。
一月初頭に御崎市に帰郷し、シャナ、マージョリー、ヴィルヘルミナの三人を容易く手玉に取り、完勝し、シャナをこれから起こる戦から守るため『星黎殿』へと連れ去る。その際に、かつて自分が創り出した宝具『玻璃壇』を奪還した。そして『大命』の第二段階として、もう一つの“祭礼の蛇”である「創造神“祭礼の蛇”の神体」を帰還させるため、『久遠の陥穽』へと通じる『神門』を創造し、ヘカテーによるシャナ暗殺未遂を防いだ後、『三柱臣』・サブラク・教授とドミノ・ロフォカレを伴って『久遠の陥穽』へと向かう。
“千変”シュドナイ(せんぺん)[Sydonay]
声:アニメ 三宅健太
“紅世の王”。[仮装舞踏会]『三柱臣(トリニティ)』の将軍。炎の色は濁った紫。圧倒的な戦闘力を誇り、古来より幾人もの名高いフレイムヘイズを葬ってきた強大な“王”。軍の指揮官としても練達にして無類の将帥である。しかし職務に対しては怠慢で、道楽にかまけて『三柱臣』としての仕事を一つもこなしていなかった。が、そんな態度にも関わらず[仮装舞踏会]の“徒”たちからの尊崇の念は絶大で、その強さ・将軍としての能力にも全幅の信頼を寄せられている。他者の依頼を受けて依頼者の身を守ることを趣味とする変わり者でもあり、普段は依頼を受け他の“徒”を護衛している(これはシュドナイ本来の使命、在り様の代替行為である)。
他の“徒”とは異なり、その真名が示す本質から生まれる『変化』の力を持っているため姿は不特定であり、必要に応じて姿形を自在に変えることができる。普段は人間型をしており、プラチナブロンドをオールバックにし、サングラスを掛け、ダークスーツを着た(中世には黒い鎧の騎士の姿をとっていた)長身の男性の姿をとる。しかし戦闘時や「食事」の時には、頭や腕や口を様々な場所に複数作ったり、全身や腕や口などの体の一部を巨大化させたり、切り離したり、蝙蝠、亀、大蛇、鳥など様々な動物(虎が比較的多い)に変えたり、高層ビルの内部を全て埋め尽くすほどに分裂したりなどと、自由自在に変化する(アニメでは、鵺の様な一本角のライオンの体に鳥の脚、蝙蝠の翼、爬虫類の尾、という姿で一定している)。
戦闘時には「本質そのままの姿」へと姿をとる戦闘スタイルからか、人間の文化に憧れるあまり本質そのままの姿を陳腐とする最近の“徒”の風潮を、内心で寂しく思っている。一方で、人間の姿をとる際には当代の流行文化をいち早く取り入れる洒落者の面も持つことから、人間の文化そのものには好意的と言える。特に煙草が大好きで、いつも吸っている。
『三柱臣』として大命遂行の際にのみその行使を許される宝具は剛槍『神鉄如意』。持ち主の体型変化に応じて大きさや形を変える槍であり、『変化』と合わせることで城の尖塔ほどにも巨大化させることや、穂先を数十に分裂・変形させたり、シュドナイが分裂した数に合わせて『神鉄如意』そのものを数千という数に増やすことも出来るなど、自由自在に変形させられる。本人が手を離した状態でも形状を自在に変化させられ、巨大化も維持できる。素の力も非常に強力だが、この剛槍の使用によってさらに圧倒的な戦闘力を発揮する。その強大な戦闘力で、名の知られた強力なフレイムヘイズを幾十人も葬り去っている。
ヘカテーに好意を持っており「俺のヘカテー」と公言して憚らないが、当人には、毎回きっちり「私はあなたのものではありません」と返され、嫌味すら言われるなど職務態度の悪い同僚程度の応対しかされていない。普段は飄々として部下にも寛大な性格で、敵であるフレイムヘイズに対してすらも友人に接するかのような態度を取る事も多いが、ヘカテーの身に僅かでも危険が及ぶと怒り狂い、その原因を作った相手に全力で攻撃し、幾人もの“徒”や“王”までもが彼の手にかかっている。ダンタリオンも危害が及ぶ原因となった過去があるようでシュドナイに襲われた事がある。さらにその怒りはヘカテーを守れなかった味方の護衛にも向き、フェコルーやベルペオルでさえも真剣に自分の身命を危ぶむほどで、周りは敵の襲撃以上に、ヘカテーに危険が及ぶことと、それがシュドナイに知れることを恐れている。ちなみに本人曰く、ヘカテーを愛しているのであって、決してそういう趣味ではないとの事。
一方でベルペオルのことは公然と「ババア」呼ばわりしてこき下ろし、ベルペオルの方もいちいち皮肉たっぷりに接しているが、特に彼女を嫌っているわけではなく、単に両者の性格の反りが合わないだけであり、互いにその実力を認め、利用しあっている。ちなみに両者とも盟主となんらかの盟約を結んでいるが、シュドナイはあまりその盟約には忠実ではない。とはいえ、後述の様に職務に励み始めるなど、盟主に対しては他の『三柱臣』同様、非常に忠実である。
“愛染の兄妹”の護衛をしている際に悠二と遭遇。“ミステス”と気づいて中の宝具を奪い取ろうとしたが、『零時迷子』に掛けられた『戒禁』(防御用の自在法)によって、右腕と本質の一部を失った(その後、再構成した)。その事と、大した力も持たずに“封絶”の中で動ける事から、悠二の宿す宝具が『零時迷子』だと察知し、それを[仮装舞踏会]へと知らせる。以降は[仮装舞踏会]の「将軍」という本来の職務に急に本腰を入れるようになり、軍勢を率いて世界各地の重要な外界宿(アウトロー)を襲撃、陥落させ、同時に幾十人もの名高いフレイムヘイズを倒してきた。上海外界宿総本部の一大会戦にて東アジアの討ち手らを一掃した後、『星黎殿』へと帰還する。その後、現在の盟主の在り様に懸念を抱きながらも、不在の間の軍の統括をデカラビアに任せ、『大命』の第二段階として、“祭礼の蛇”坂井悠二に付き従って『久遠の陥穽』へ出立する。
かつての中国での古い通名は「蚩尤」。
アスモデウスの別名をもつ同名の悪魔が存在する。「蚩尤」は、黄帝(別名・帝鴻氏)に討滅された中国神話の怪神。
なお、アニメの番外編『頂のヘカテーたん』では、パロディであるがヘカテーの傍にいることに快感を得ており、また悠二に対して怪しい口調で話すシーンがある。その際にヘカテーから「変態」呼ばわりされている(後に「親父臭い」とも言われて、ショックを受けていた)。
“頂の座”ヘカテー(いただきのくら)[Hecate]
声:アニメ 能登麻美子
“紅世の王”。[仮装舞踏会]『三柱臣(トリニティ)』の巫女。炎の色は明るすぎる水色。[仮装舞踏会]構成員からは大御巫(おおみかんなぎ)の尊称で呼ばれている。表情に乏しい幼い美少女の容姿をしている。杓子定規な物言いが特徴。大命遂行に際し、主に盟主の意思と『大命詩篇』を受けとる役割を担っており、『大命詩篇』の扱いも一手に担っている。通常は『星黎殿』の内部にある祭壇の間『星辰楼』にその身を置き、この世に渡り着いたばかりの“徒”たちに、この世で生きるための訓令を与えている。姿を見せることは極めて稀で、その真意や性向、能力などは殆ど知られていないにも関わらず[仮装舞踏会]に属する“徒”たちからは最も尊崇されている存在であり、『三柱臣』の中でも特異な存在として知られている。
『三柱臣』として大命遂行の際にのみその行使を許される宝具は錫杖『トライゴン』。その具体的な能力や効果は不明である。他にも教授に十六回も改造された笛の宝具を所持しており、具体的な効果は不明だが、鳴らした後に竜の形をした強力な炎を無数に放つ他、『星黎殿』の停泊時間の終了などを伝える役目もある。自身の炎と同じ色の光弾を流星の如く飛ばす自在法『星(アステル)』を使う。一度に数十発飛ばす事も可能。華奢な外観とは裏腹に強靭な膂力と体術の持ち主で、シャナとも互角に渡り合える程である。その他、マージョリーが幾十重も張り巡らせた防御の自在法を一瞬で容易く破壊してもいる。
キネテ 紅葉の旅 菊座おり しぼり キューシ チェリー シンボル オートキプ ニース オレン よぶすま ラン タイト フォール オムレツ フーガ グマー ディム ドナルドック かみす ラビ ふじ豆 エッグ エッジボール レプラ タロッ 全国通 タウン ガーネット スイッチ デニム マハラ ロール コロンブス タスク フェーン パツ バルカン スケッチ タロー プレッピ ロッタリ メッキ しとみや スイー ロード ハドロン ゆうじょ テーベ

自らに言い寄るシュドナイを相手にしないなど、基本的に他人に対して無関心で感情も殆ど示さないが、盟主たる“祭礼の蛇”のことは文字通り「彼女の神」とまでされるほどに崇拝し、“祭礼の蛇”に関する事柄に対してだけは喜怒哀楽を示し、感情的にもなる。その他、なぜか誰もが扱いに困る変人ダンタリオンのことを「おじさま」と呼んで慕っており、彼の勝手な行動によってトラブルが起きても、庇ったりしている(しかし『大命』や“祭礼の蛇”に関することには限度がある)。
『大戦』においてアラストールによって『大命詩篇』が破壊されたことからアラストールの力を非常に警戒しており、“祭礼の蛇”坂井悠二がシャナを捕らえた時には、盟主への忠義とアラストールの危険性への警戒から、盟主のために盟主の命に背き、彼女を密殺しようとしたが、シャナの機転で“祭礼の蛇”坂井悠二に介入され未遂に終わる。その際に“祭礼の蛇”坂井悠二にシャナを殺す方が危険となることを説かれ、諭されたものの、なお納得しきってはいない模様。『大命』の第二段階として、“祭礼の蛇”坂井悠二に付き従って『久遠の陥穽』に出立する。
“祭礼の蛇”の不在に耐える為に高い山の山頂で過ごす事が趣味であり、それが真名の由来にもなっている。山を汚す登山家を嫌っており、過去に何度か出くわした際は例外無く皆殺しにしてきた。
ギリシャ神話で呪術を司るヘカテーという同名の女神が登場する。
アニメ版での設定では、膨大な器の持ち主で自分の器が満たされる事が望みだった。他者の器に自分の器を合わせると言う能力をもっており、今まで様々な者に器を合わせてきたが満たされたことはなかった。また、性格も原作と多少異なる。第二期では自らの偽りの器である近衛史菜を作り出し、悠二の元へ送り込んでいる。
“逆理の裁者”ベルペオル(ぎゃくりのさいしゃ)[Bel-Peol]
声:アニメ 大原さやか
“紅世の王”。[仮装舞踏会]『三柱臣(トリニティ)』の参謀。炎の色は金色。かつての役職名は軍師で、[仮装舞踏会]改組の際に改名させた。右目に眼帯をした、妙齢の三つ目の美女。狡猾で智略に長けており、この世のあらゆる陰謀に手が届くとまで謳われ、およそ彼女を知る者からは「この世で最も敵に回したくない」とまでに恐れられる鬼謀の“王”。[仮装舞踏会]構成員らから絶大な尊崇の念を向けられているが、彼女自身は目的のためには他者を簡単に利用し、切り捨てることができる冷酷な性格でもある。だが“祭礼の蛇”に対しては非常に忠実で、彼を慕い、絶大な信奉を寄せている。「思うままに生きる」ことを好む他の“徒”とは違い、「思うままにならない事にこそ挑む甲斐を感じる」という特質を持つ。常から不在がちだった盟主と、託宣に明け暮れる巫女“頂の座”ヘカテー、不真面目な将軍“千変”シュドナイに代わり、実質的に組織を運営しており、盟主が帰還してからもそれは変わっていない。
[仮装舞踏会]は、桁違いの規模の大軍勢に、『三柱臣』を始め強大な“王”達が数多く在籍しており、いざ動いた時の脅威やベルペオルの智謀への評価から、対峙する者は事あるごとに「彼女の陰謀の一環ではないか」と疑心暗鬼に駆られてその勢いを押し留められることになり、本人もそういった評価を時に煽りながら有効に活用している。
『三柱臣』として大命遂行の際にのみその行使を許される宝具は拘鎖『タルタロス』。変幻自在に動く鎖であり、能力の詳細は不明だが、特定現象を切り離す能力や、鎖の環の一つ一つから存在を封じていた“燐子”を出現させる能力を持つ。『大戦』では、共振していた『大命詩篇』が砕かれた影響で苦しむヘカテーを救助するために鎖の一部を切り離し囲むことで共振を遮断し、シャナに鎖の一部を取り付けた際には、フレイムヘイズとしての能力を全て封じていた。一巡して結節させることで、その内にあるものを外部から完全に隔離し、攻撃を無効化し弾き返すこともできる。
『星黎殿』の司令室である『祀竃閣』にいることが多いが、大命遂行のために外出する事も多い。「組織であるがゆえの強さ」を重んじ、数千年という単位で唱えている。
「教授」ことダンタリオンを比較的上手くコントロールできる数少ない人物であり、彼から自在式を込める事のできる金塊『デミゴールド』をせしめ、それを使って『非常手段(ゴルディアン・ノット)』などの宝具を製造している。
『零時迷子』の発見後、『実験』を一段落させたダンタリオンを再び呼び戻し、“壊刃”サブラクに声を掛け、シュドナイ率いる軍に外界宿(アウトロー)を攻撃させていた。そして盟主帰還の後、来るフレイムヘイズ陣営との史上最大の戦いに備え、世界中に散らばっていた[仮装舞踏会]の全軍・全構成員を『星黎殿』に集結させ、万全の戦備を整えている。『大命』の第二段階として、“祭礼の蛇”坂井悠二に付き従って『久遠の陥穽』に出立する。
原作では直接戦闘を行う描写は無いが、第一期アニメでは終盤にヴィルヘミナと激突している。
ベルフェゴールの別名をもつ同名の悪魔が存在する。

2009年02月09日

アブラハム (אברהם, Abhraham)

アブラハム (אברהם, Abhraham) は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教を信じるいわゆる聖典の民の始祖。ノアの洪水後、神による人類救済の出発点として選ばれ祝福された最初の預言者。「信仰の父」とも呼ばれる。
ナビイサク シュレッ ながしの ステータス プロト イ短調 スプリ ジスト タープ ルテイン リストア スープ オプティ フェア マグナム プロトン メラノ プロローグ オール アップ ジボソン シュプ チャプチ レット サルコメア シアン ディア ピクチャ オムガイド インソ オーナ アマ ビルダー オペック バック らんこし ブエノス コッヘル フォー シルバー ビジホン たまごいろ パーマ ヒサカ ジャンル ハスキ アリスム 便利に生活 クロス バッファ

ユダヤ教の教義では全てのユダヤ人の、またイスラム教の教義では、ユダヤ人に加えて全てのアラブ人の系譜上の祖とされ、神の祝福も律法(戒律)も彼から始まる。イスラム教ではイブラーヒーム(ابراهِيم, Ibrāhīm) と呼ばれ、ノア(ヌーフ)、モーセ(ムーサー)、イエス(イーサー)、ムハンマドと共に五大預言者のうちの一人とされる。キリスト教の正教会においてはアウラアムと称され、聖人に列せられている。

旧約聖書冒頭の創世記の11章から25章にかけて描かれている。

テラの子アブラム(אַבְרָם、Abram)は、文明が発祥したメソポタミア地方カルデアのウル(現在のイラク南部)において生まれた、と考えられてきた。しかし、アララハ、ウガリット、ハットゥシャ、エブラで近年発掘されているメソポタミヤ諸文献の中に、メソポタミアのウルとは異なる、北部のウルについての言及があることが分かった。アブラハムの故郷ウルは「カルデヤ人のウル」と呼ばれており、B.C.10世紀以前、カルデヤ人勢力はメソポタミヤ北部までしかなかったことから、アブラムはハラン近郊の北部のウルで生まれた、と考えられている[1]。

テラは、その息子アブラムと、孫でアブラムの甥に当たるロト、およびアブラムの妻でアブラムの異母妹に当たるサライ(のちにサラ)と共にカナンの地(ヨルダン川西岸。現在のパレスティナ)に移り住むことを目指し、ウルから出発する。しかし、途中のハランでテラ一行は住み着く。

アブラムは、父テラの死後、神(יהוה)から啓示を受け、それに従って、妻サライ、甥ロト、およびハランで加えた人々とともに約束の地カナン(パレスチナ)へ旅立つ。アブラム75歳の時のことである。以下は、その時の神の啓示。

“ 「あなたは、

あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、
わたしが示す地へ行きなさい。
そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、
あなたを祝福し、
あなたの名を大いなるものとしよう。
あなたの名は祝福となる。
あなたを祝福する者をわたしは祝福し、
あなたをのろう者をわたしはのろう。
地上の全ての民族は、あなたによって祝福される。


— 旧約聖書『創世記』12:1-3, 日本聖書刊行会の新改訳聖書より

アブラム一行がカナンの地に入ると、シェケム(エルサレムの北方約50km)で神がアブラムに現れ、

“ あなたの子孫に、わたしはこの地を与える。

— 『創世記』12:7, 日本聖書刊行会の新改訳聖書より

と預言される。アブラムは、自分のために現れてくださった神のため最初の祭壇をシェケムに築く。その後、アブラム一行は更に南下してベテルとアイの間(エルサレムの北方約20km)に移り住む。動し、ベテルとアイの間にも神のための祭壇を築き、神の御名によって祈る。

その後、ネゲブ地方(カナン南部の高原性乾燥地帯)が飢饉に襲われたため、アブラム一行は揃ってエジプトへ避難する。見目麗しい妻サライが原因で自分が殺害されることを恐れたアブラムは、妻サライに自分の妹とだけ称させることにした(実際、サライは、アブラムの異母妹であった)。そのサライがエジプト王の宮廷に召し抱えられたため、アブラムは一大財産を築く。神は、アブラムの妻サライがエジプト王の妻とされてしまっていることでエジプト王とその家とをひどい災害で痛めつける。エジプト王は、神がアブラム側に立っている事態を理解したので、アブラム一行を彼らの全ての所有物と共にカナンの地へ送り出す。

アブラム一行は、ベテルとアイの間の祭壇のところまで戻り、神の御名によって祈った。アブラム一行は既に家畜も奴隷も金銀財産も十分持ち過ぎていたので、アブラムがカナン地方(ヨルダン川西岸)を、ロトがヨルダンの低地全体を選び取って住み分け、ロトは、のちに東のほう、ヨルダン川東岸に移動した。なお、ロトがヨルダンの低地を選び、移り住んだ時点では、そこにはまだソドムとゴモラが存在しており、これらの都市は神の怒りによって滅ぼされる直前であった。

アブラムとロトとが分かれた後、アブラムに神から以下のような預言が下された。

“ 「さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい。
わたしは、あなたが見渡しているこの地全部を、永久にあなたとあなたの子孫とに与えよう。
わたしは、あなたの子孫を地のちりのようにならせる。もし人が地のちりを数えることができれば、あなたの子孫をも数えることができよう。
立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに、その地を与えるのだから。


— 『創世記』14:14-17, 日本聖書刊行会の新改訳聖書より

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教を信じるいわゆる聖典の民は、いずれも彼を唯一神(יהוה)が人類救済のために選んだ預言者として篤く尊敬し、祝福する傾向が強い。そのため、これらの宗教は「アブラハムの宗教」とも呼ばれる。

アブラハムは、かつてはアブラムであった。そのアブラムを神の指示によりアブラハムに変更させられている。 この故事にならったかのような母音付加が、これ以後、この地方の言語にはよく見受けられる現象となる。同時に、このことが古代ヘブライ語や古代アラム語の正確な読みをわかりにくくさせている原因となっている。これは、典型的な通俗語源の一種であるとされている。

彼は老齢(ハランを出発したときは75歳)になっても嫡子に恵まれなかったが、神の言葉

“ 「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」「あなたの子孫はこのようになる。」

— 創世記15:5, 新共同訳聖書より

の通り、後に老妻サラ(サライ)との間に嫡子イサク(イツハク)を授かる。ユダヤ人はイサクの子ヤコブ(ヤアコブ)を共通の祖先としてイスラエル12部族が派生したとし、アブラハムを「父」として崇め、また「アブラハムのすえ」を称する。

一方でイサクの異母兄に、妾ハガルから生まれた一子イシュマエル(イシュマイール)があり、旧約聖書の伝承では彼がアラブ人の先祖となったとされる。旧約聖書の伝承について、それは改竄にもとづく誤りを含みつつも神の言葉を伝えた啓典であると考えているイスラム教の伝によっても同様であり、アラブ人はアブラハム(イブラーヒーム)とイシュマエル(アラビア語ではイスマーイール)を先祖とみなしている。イスラム教の立場では、アブラハムとはユダヤ教もキリスト教も存在しない時代に唯一神を信じ帰依した完全に純粋な一神教徒であり、イスラム教とはユダヤ教とキリスト教がいずれもアブラハムの信仰から逸脱して不完全な一神教に落ちた後の時代に、アブラハムの純粋な一神教を再興した教えであると考えられた。

また、すべてのユダヤ教徒の男子はアブラハムと神との契約により、生後8日に割礼を受ける定めである。なお、イスラム教徒(ムスリム)も生後7日目から12歳までの間に割礼を行うが、ユダヤ教とは違ってとくにアブラハムに由来する法とは考えられておらず、宗教的義務ではなく共同体の慣習に過ぎないとみなす法学派が有力である。

アブラハムの墓廟はパレスチナのヨルダン川西岸地区ヘブロンにあり、ユダヤ教とイスラム教の聖地として尊崇されている。

男性の名
アブラハム、イブラーヒームの名は、ユダヤ教、イスラム教など、尊敬する人々の間では、世界的に非常によく男性の名として使われている。イスラエルに住むユダヤ教徒でその名を持つ人は非常に多い。数名に一人がその名、という状況である。イスラエル以外の世界中のユダヤ系の男性にもかなり多い。

ヨーロッパで専らカトリックだけが布教されていた時代には、その名はあまり使われていなかった。プロテスタントが生まれてからは、カトリックの聖人と同じ名になることを避けて旧約聖書の人名を用いることが多くなり、近世になりアブラハムと名付けられた人はいくらか増加した。

アメリカ合衆国においては、ユダヤ人の数も多く[2]、また元々人種的にはユダヤ系でありながら現在はプロテスタント系の中でも特に旧約聖書とイスラエルを重視する教会に所属している人、あるいは人種的にはユダヤ人とは関係ないがプロテスタント教会に属する人、などが入り乱れており、結果としてその名をつけている人はかなり多い。第16代大統領リンカーンのファーストネームもアブラハム(Abraham:英語読みではエイブラハム)である。

2009年01月23日

4コマ専門漫画雑誌(「4コマ誌」と略される

新聞での掲載個所は社会面左上隅が一般的であり、多くの一般紙に掲載されている(朝刊のみに掲載される場合、中面に掲載される場合もある)。あらかじめ作者が提示した掲載候補から担当記者による選別を経て、掲載作品が決定される。また、不測の事態に備えて、いわゆる「書き溜め」のストックも行われている。新聞紙上における一服の清涼剤としての役割が期待され、また幅広い読者層に対応するため、古典的な起承転結を基調とし、話題は季節ネタ・時節ネタが多い。但し、時節ネタも同様な理由から刺激の強いものは避けられる傾向が強い。それでも新聞というメディアの特性上、作者の意図しない解釈による批判を受ける(参照ページ「マスコミにおける女性蔑視を考える」)ことも多く、ますます現実と遊離した無難な内容の作品が掲載される結果を招いている。制約が多く、独占的・長期に連載されるため(作者の死によって連載終了となることも多い)マンネリ化に陥ることか多い。
ダーラン サフィ サウンド サイド バング レウイ ルンペン レバノン ブラック シード バレー ソフトダ ロッシュ メロン シャーリ おおばなさ クリーン きゅうせき ケマン カイドウ くしびき ハーフ フェア ビリティ ユーエ モッツ ルヒル ヒューズ ライダー 幸福 リンクス マチン ユッケ スリラー YELLOW テレカ ゲート セッション 風の足跡 オンシ 艶姿 検索ジム バースト テレフ ハック プライ ダバード ワクシニア オーバ モンテ

4コマ誌
4コマ漫画作品を主な内容として掲載している漫画雑誌(商業誌)を総称して4コマ誌(よんこまし)という。これは「4コマ漫画専門雑誌」の略で、芳文社、竹書房、双葉社、ぶんか社、平和出版などから発行されている。判型はB5判(182mm×257mm)のものが殆ど。綴じ方は中綴じのものが多いが、平綴じのものも増えつつある。ページ数は、中綴じのものは200ページ前後、平綴じのものは220ページ前後である。

1冊あたりの税込価格は概ね270円から350円程度であるが、2004年頃からは、「まんがタイムきららMAX」(2004年5月24日創刊)が450円、「もえよん」(2004年7月9日創刊)が420円にそれぞれ設定されるなど、例外的に400円を超えるものも現れつつある(価格はすべて創刊号のもの)。萌え4コマ誌は、基本的に広告が掲載されていないこともあり(掲載される場合、ほとんどがとらのあな、メロンブックスなどの同人ショップである)、おおむね通常よりも高めの価格設定をされることが多い。

分類
「まんが○○○」などと、雑誌名の頭が平仮名で「まんが」と始まるものが多く、狭義にはこれにあてはまる雑誌のみが4コマ誌と称される。この中には(主として1人ないし少人数の漫画家を特集する)再録作品を中心とした、不定期または実質定期の増刊号=再録4コマ誌が含まれる。現在発行されている定期刊行(狭義)4コマ誌の中には、再録誌から出発した後に初出作品の分量を増やし、通常の4コマ誌にリニューアルして今に至っているものもある。

また、「本当にあった○○○な話」など、雑誌名の頭が「本当にあった」で始まるものも広義には4コマ誌に含まれるが、前者は創作漫画作品(普通の漫画作品)を中心に掲載しているのに対し、後者は読者からの投稿を4コマ漫画化したものを中心としており、前者(狭義の4コマ誌)と区別するため特に実話系4コマ誌などと称されることがある。

萌え4コマ誌については#萌え4コマの節を参照。

この他に、「みこすり半劇場」とその増刊・別冊など、成人向けの4コマ漫画作品を中心とするものはエロ4コマ誌、艶笑4コマ誌などと称される(実話系4コマ誌においても成人向けの内容を多く含むものがあるが、呼称は明確には区別されていない)。

成人向け4コマ誌は「みこすり半劇場」の登場後密かなブームとなり、1990年代前半には創刊が相次ぎ一時的に乱立状態となった。しかし、ほとんどの雑誌が短命に終わり、現在では「みこすり半劇場」系統の雑誌が細々と残っているのみである。中には「ビタマン」(竹書房)や「まんが笑がっこう」→「SHOWGAKKO」(平和出版)のように、成人向け4コマ誌として創刊した後に成人向け漫画誌に路線変更したものもある。ちなみに現在休刊となった「SHOWGAKKO」からは、同誌で漫画を執筆していたかがみふみをと、同誌のハガキ投稿コーナーの常連であった荻野眞弓が後に4コマ漫画誌で活躍することになるという皮肉な結果も生まれている。同様に成人向け4コマから路線変更した雑誌に「まんがシャワー」(一水社)がある。この雑誌は成人向け4コマ誌から熟女系エロ劇画誌「漫画シャワー」になり、現在では「まんがシャワー」と誌名を戻したものの、漫画よりもヌードグラビアなどを重視したごく一般的なエロ本になって刊行されている。同じように現在エロ本化している元成年向け4コマ誌には「コミックびーた」、「まんがカルビ」→「カルビパワー」(いずれも若生出版)がある。

また、この時期にはファミリー向け・成人向け・スポーツ芸能4コマを一冊の雑誌にまとめて掲載した「まんが笑アップ」(廣済堂出版)という変り種の4コマ誌もあった。しかし、作品相互間において読者層が相容れないものをごちゃ混ぜにした内容であったためか、早々に休刊となった。

掲載内容
4コマ誌においても、4コマ以外の形式の作品(区別のために、「ストーリー作品」(ストーリー形式の漫画作品)と呼ばれる)も数本程度掲載される。通常、4コマ形式の作品は1作品あたり4~8ページ、ストーリー形式の作品は1作品あたり6~10ページ程度で、1冊の4コマ誌には少なくとも20作品以上が掲載されている。

他に、各雑誌ごとに異なるが、読者投稿欄、アンケート、パズル、占い、文章作品(エッセイなど)、なども掲載される。アンケートは懸賞付きで行われ、賞品には現金や金券類などが設定される。近年は、作家の色紙や、サイン入り単行本などを賞品とするものも現れている。

また他の漫画雑誌と異なり、表紙が1名の作家によって複数月連続して担当される、という特徴がある。この理由としては、「複数の4コマ誌で同一作品が同時に連載されている例が多いため、表紙担当を毎号変えると、読者が混乱するため」、「あまり熱心ではない読者(意識して4コマ誌を購読しているのではなく、暇潰しなどの目的で目に付いた雑誌を適当に買った読者)にとっては、各4コマ誌は雑誌名も似ており区別しづらいため、彼らに対して“前号と同一銘柄の雑誌であること”を印象付け、継続購読を促すため」、などの説があるが、定かではない。表紙作家は基本的に巻頭カラーも担当する(芳文社の一部雑誌は表紙作家以外が巻頭を担当することがある)。ページ数も多く、さらに竹書房の場合は連載に関連した企画連載も同時掲載されるなど、表紙作家は文字通り雑誌の看板として別格扱いとなっている。

2007年11月現在の4コマ誌の表紙作家と担当期間は次の通り。

まんがホーム:むんこ(らいか・デイズ)2005年4月号~
まんがタイムジャンボ:大乃元初奈(おねがい朝倉さん)2003年12月号~
まんがタイム:植田まさし(おとぼけ課長)2004年10月号~
まんがタイムラブリー:おーはしるい(Welcome! つぼみ園)2007年11月号~
まんがタイムファミリー:ふじのはるか(こんぺいと!)2005年10月号~
まんがタイムスペシャル:師走冬子(スーパーメイドちるみさん]])2007年5月号~
まんがタイムオリジナル:ひらのあゆ(ラディカル・ホスピタル)2002年5月号~

まんがタイムきらら:※固定にこだわっていない
まんがタイムきららMAX:未影(イチロー!)2006年9月号~
まんがタイムきららCarat:蒼樹うめ(ひだまりスケッチ)2004年1月号~

まんがタウン:臼井義人(クレヨンしんちゃん)2000年12月号(創刊号)~

まんがくらぶ:神仙寺瑛(天使の事情)2008年6月号~
まんがライフオリジナル:秋月りす(かしましハウス→おうちがいちばん)2000年以前から担当
まんがライフ:神仙寺瑛(動物のおしゃべり♥)2006年5月号~
まんがくらぶオリジナル:むんこ(がんばれ!メメ子ちゃん)2005年12月号~
まんがライフMOMO:ももせたまみ(せんせいのお時間)2003年8月1日増刊号(創刊号)~

単行本
4コマ誌に連載された作品の単行本は、判型がA5判(148mm×210mm)のものが殆どで、他の形式の作品の単行本の多くがB6判(128mm×182mm)以下であることに比べると、やや大きめになっている。価格は各出版社・各レーベルごとに異なり、更にカラー印刷のページ数などによっても異なるため、概ね600円から900円程度とまちまちである。特に先述の萌え4コマは高値に設定されている。

また、単行本のための描き足しが、巻頭・巻末や本文内だけでなく、カバー裏(カバーを外した状態の表紙・裏表紙をこう呼ぶ)にも付されることが多く、単行本を購入した読者にとっては、カバーをめくることも楽しみのひとつとなっている。

単行本化される作品は、連載である程度の人気を得たものに限られており、連載が長期にわたり続いても単行本が発売されない場合がある。また、単行本の第1巻が発売されても、その売れ行きが芳しくないと、連載が続いても第2巻以降が発売されないことが多い。4コマ誌掲載漫画の単行本で第2巻の出るタイトル数は第1巻のそれの約半分、と言われている。そのため、連載が完結しても、単行本上では永遠に未完となってしまう場合も珍しくない。また、単行本で完結しても、中長期連載の場合は相当数の未収録話が残るケースもみられる。単行本未収録分を同人誌として頒布したり、4コマ漫画単行本の読者プレゼントとする漫画家もいるが、これは稀な例である。

単行本の発売に際しては、様々な拡販施策(フェア)が行われることがあるが、かつてのフェアは1社単独での既刊単行本や掲載誌との連動企画を中心に展開されるものだった。1999年には、竹書房・白泉社の合同企画として「みずしな&ももせコミックスフェア」が開催され、両社で主力作家であったみずしな孝之・ももせたまみの対象コミックス購入者にオリジナル特製しおりがプレゼントされるなど、異なる出版社による2社合同フェアが行われるようになった。さらに、2000年頃からは、1名の作家の作品を複数の出版社で同日に発売し、合同フェアとして広告展開することによる拡販施策が行われるようになった(例:2003年、真右衛門、講談社・竹書房/2004年、森真理、竹書房・小学館)。特筆されるのは2004年10月の「重野なおきスリーランフェア」で、竹書房・双葉社・白泉社の3社から1冊ずつ計3冊の単行本が同日に発売された。これに続き、2005年1月から3月にかけて、芳文社・竹書房・メディアワークスの3社から、大井昌和の作品の単行本が毎月27日頃に各1冊ずつ発売された。いずれも、「3社合同企画」などと銘打ち、合同での懸賞が行われたり、雑誌上において他社刊行のものを含む複数冊をまとめて広告するなど、出版社ごとの垣根を越えた拡販施策が行われている。その後も胡桃ちのや小笠原朋子などについて同様の施策が行われ、4コマ誌に連載をもつ作家の単行本についての拡販施策の定石となった。

2009年01月16日

暗号または暗号解読におけるクリブ (crib)

暗号または暗号解読におけるクリブ (crib) とは既知のもしくは想定されうる平文のサンプルのこと。仮定語、対照平文ともいう。第二次世界大戦中、英国の暗号解読作戦の本拠地であったブレッチレイ・パークにおいてこの語が使われ始めた。

cribの持つカンニング、盗用、剽窃という意味、例えば "I cribbed my answer from your test paper." のように使う、から派生して用いられるようになった。cribはほんらい外国語からの逐語訳、直訳といった意味を持つものだった。

難解で不可解に思える暗号文でも、手がかりとして元となる平文中の数語から数フレーズが既知もしくは想定可能であれば解読の糸口をつかむことができる。また総当たり攻撃の場合でも、復号した文中にクリブが見つかれば、試みた復号方法が正しいらしいと知ることができ、全文の解読につながる。

エニグマの場合、ドイツ最高司令部は病的ともいえるほどエニグマシステムそのものの機密保持に腐心した。しかし、一方でクリブの可能性には無頓着で、日常の暗号の利用方法が杜撰であった。

エニグマを使ったメッセージはしばしば、ほぼ毎日、紋切型の導入部を伴って無線放送された。アフリカの部隊の将校の「報告事項ナシ」という定期的な送信は解読を大いに助けた。画一的な挨拶文や導入部、規定どおりの気象報告は特に有用であった。

クリブが足りない場合にはブレッチレイ・パークはしばしば英国空軍に「種まき」を依頼した。北海の特定海域に機雷を敷設し、その結果として、当該海域もしくは脅威下にある港についてのエニグマ暗号の送信を誘い出したのである。のちにこれは「ガーデニング」と称されるようになった。
メイン フェムト ブレンダー オーダ ジャッキ プロデ ハンド ヨーグルト ひょう リゾット しゅうばつ メーター ダンク デマンド サイトゲ バオアン アコウ カーレ アオイル カーネル モルヒ スター メトロ アシカ センチュリー カルーセル サラダ キャメ バック レイヤー 笑い話 風の子 リットル オジギソ りゅうら 宝石箱 ダンス ウンディー リベット アウテ ビー ジャケブル イバナ バタフラ いもがゆ トラックク レース バズーカ コリドー ブレーク

捕えられ尋問を受けたドイツ軍兵士は、エニグマの操作手は数字を読みのアルファベットに直してから暗号化するように命令されているということを漏らした。アラン・チューリングは復号された文章を検討することによって、"eins" (1)が通信文の90%に現れることを見出した。そこでチューリングはクリブ過程を自動化した。"eins"の平文中の位置とエニグマの初期状態によって、"eins"がどのように暗号化されるかを網羅したeinsカタログを用意したのである。